足し算の筆算は計算に慣れていない子でも、大きな数を正確に計算することができる便利なテクニックです。今後掛け算の筆算を習う際にも使いますし、算数の重要な土台とも言えます。
ただ、中にはなぜ筆算で計算できるのか、その仕組みが理解できずにつまづいてしまう子も少なくありません。
そこで今回、そんな子のために筆算の仕組みが一発で理解できるようになる画期的なアイデアを紹介します。
足し算の筆算の手順
一般的な足し算の筆算の手順は以下の通り。
- 一の位どうしを足した数の一の位をそのまま下に書き、繰り上がるなら十の位の数字の上に「\(1\)」と書く ・・・\(8+5=13\)
- 十の位どうし、そして繰り上がりがあるならそれに\(1\)を足した数字を足して下に書き下す ・・・\(1+7+2=10\)
※①の繰り上がりの数字の書き方は先生によって教え方が異なると思いますが、以上のように大きく書くのをおすすめします。
この手順で計算を行えばどんな数でも、桁数がどんなに増えても正確に足し算が行えるようになります。なので筆算を繰り返し練習させて慣れさせるのがいいでしょう。
ただ筆算の仕組みについて疑問を抱く子も多いと思います。
なぜ筆算で足し算ができるのか?
特に繰り上がりの仕組みについてなかなか理解できないものです。そこで、きちんと筆算の意味を理解してもらえるような筆算の教え方を紹介します。
足し算の筆算の仕組みの教え方
足し算の筆算は硬貨の計算に置き換えるとすんなり理解してもらえることが多いです。
\(1\)円玉\(10\)枚を\(10\)円玉に、\(10\)円玉\(10\)枚を\(100\)円玉に交換する作業が筆算で言う繰り上がりの処理に当たります。
たとえば\(78+25\)の場合、\(78\)円(\(10\)円玉\(×7\)枚と\(1\)円玉\(8\)枚)と\(25\)円(\(10\)円玉\(×2\)枚と\(1\)円玉\(5\)枚)を足す計算に置き換えてみましょう。
まず\(1\)円玉\(10\)枚を\(10\)円玉\(1\)枚に換算しますが、これが筆算の①の繰り上がりの処理にあたります。
そして今度は\(10\)円玉\(10\)枚を\(100\)円玉\(1\)枚と交換します。
このように考えると筆算の繰り上がりがスムーズに理解できるようになります。
おつかいでお金のやり取りをしたことがあったり、お小遣いで硬化に触れる機会が多い子ほど以上の説明に納得してもらえるでしょう。
イメージを掴むために、実際に硬貨を使って練習するのもおすすめです。ぜひ参考にしてください。
ちなみに、筆算の足し算の練習問題も用意しました。問題はボタン一つでランダムで作成でき、自由にプリントアウトできるようにしています。ぜひご活用下さい。
どうしても繰り上がりのある筆算が理解できない娘に、この方法で説明したら、何とか理解できたようです。