整数の四則演算ができるようになれば、小数の足し算・引き算へとステップアップします。
計算の手順自体は整数とあまり変わりませんが、小数は整数とは違って生活の中でそこまでありふれていないので、イメージしにくいというのが難点です。
そこで今回、小数の足し算・引き算を子どもに教える際のポイントを紹介します。
小数の足し算の計算
小数の足し算において重要なことは、「位を揃える」というただ一点です。これさえできれば後は整数の計算問題と何ら変わりません。
なので漠然と小数の計算手順を教えるのではなく、「位を揃えれば後は整数の計算と同じだよ」と理解させてあげるのが重要です。
たとえば小数点以下の桁数が異なる計算の場合、\(0\)をつけて桁数を揃えれば各位同士で足し算すればいいだけですし、繰り上がりの要領も整数の足し算と同じです。
- \(0.1+0.21=0.10+0.21=0.31\)
- \(4+1.3=4.0+1.3=5.3\)
- \(7.8+2.59=7.80+2.59=10.39\)
以下のような計算も小数点の位置を揃えて\(0\)をつけて位を合わせれば、\(3\)桁同士の整数の足し算と同様に考えられるので筆算で解くことができます。

要は
$$7.8+2.59=(7+0.8)+(2+0.5+0.09)=(7+2)+(0.8+0.5)+0.09$$
という計算です。
単純に「\(7.8+2.59\)」は「\(780+259\)」と同様に計算できるわけです。
ちなみに小数の足し算の計算ドリルを用意しました。以下のページにて問題をランダムに生成して自由にプリントアウトできるようにしているのでぜひご活用ください。

小数の引き算の計算
小数の引き算についてもポイントは足し算と変わりません。小数点の位置や位を揃えれば後は整数と同じ要領で計算できるようになります。
たとえば「\(3.2-1.15\)」という計算をする場合、「\(3.20-1.15\)」と考えて位を揃えやすくしましょう。そうすることで「320-115」のような整数の同士の引き算と同じように計算できるのです。
筆算にすると以下の通りです。

足し算も引き算も「小数点の位置を基準にして位を揃える」という手順を最初にするだけで、後は整数の足し算・引き算と全く変わりません。このことにポイントを絞って説明してあげればスムーズに理解できるようになるでしょう。
ちなみに小数の引き算の計算ドリルはこちらに用意しています。

計算結果を書き間違えられていましたよ。3.2−1.15の筆算の結果が1.05になってしまっています。
ご指摘ありがとうございます!修正しました。
わかりやすかったです!